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事業紹介
竹資源有効利活用の必要性と有効性
竹は繁茂・拡大により「竹公害」と邪魔者扱いされていますが、木材は乱伐採により枯渇化し、伐採禁止や輸出制限により年々その調達難易度はあがっています。
一方、竹は地上植物の中でも成長力の早い循環性資源であり、竹の有効利活用は森林資源の乱伐採に歯止めをかけ、地球環境に負荷をかけない「持続可能な再生資源の有効活用法」となります。
日本の竹林分布
(平成24(2012)年3月31日現在)
資料:林野庁「森林資源の現況」
注:数値は各年の3月31日現在
資料:林野庁「森林資源の現況」
国内の竹の分布は、九州・四国・中国・近畿などの西日本が中心であり、竹は年間1,400 万t 以上のバイオマス資源を継続して供給可能な高循環性資源です。
このように非常に生育サイクルの早い資源でありながら、日本国内においては未利用材とされており、放置された竹林は荒廃竹林となり災害を誘発しているのが現状です。
林地としての炭素固定能
約2ヶ月の間に大量のCO2を吸収
竹は3年で成長が完了する再生サイクルの早い循環性資源です。筍が竹として生長(筍サイズから~約20mの高さ)する期間は約2ヶ月。この期間に竹は大量にCO2を吸収します。竹を適宜に間引き伐採し、竹林の再生サイクルを整える事により地下茎に栄養が蓄積され、筍として芽吹き竹となって生長します。生長した竹は木質資源の代替として活用することにより、木材の伐採抑制にも繋がります。
急成長樹種である中国モミ:1サイクル30年、30年後に全伐、再植林60年後に再度全伐
孟宗竹:1サイクル3~6年、初回は3年目に1/3を伐採し、以降全数の1/3を2年ごとに伐採
60年間の炭素固定量累積は中国モミが178t/ha、管理された孟宗竹林は217t/haとなり、1年あたりでは中国モミが約3.0t/haに対し、管理竹林では3.6t/haでした。
カスケード利用による竹の総合利活用
竹に特化した技術開発による竹の高付加価値化と総合利活用を実現
竹の総合利活用(1本の竹から付加価値の高い複数の製品を生み出し、竹の全てを使う)
サステナビリティとカーボンニュートラルへの貢献